こんにちは。創作プロジェクト『ZCL』の主宰、澤哲也です。
毎週火曜日にお届けしている『ざワラジオ』。 全10回でお送りする「シーズン1」も、残すところあと2回となりました。 第9回目となる本日のテーマは、【やっぱりアンチテーゼ──3rd essay『私にとっての読書って』の話】です。
今回は、いわば「読書が苦手な作家が贈る、思考の物語」をお届けします。
実は私自身、昔から読書が得意だったわけではありません。むしろ国語は大の苦手で、かつてのセンター試験では二択まで絞った問題をすべて外すという散々な記憶があるほどです。初めて一冊の小説を読破したのも、20歳を過ぎてからでした。
そんな私がなぜ今、作家として言葉を書き連ねているのか。今回はその原点にある「読書との向き合い方」を紐解きます。
📖 体験を「受け取る」のか、「組み立てる」のか
動画や漫画が『体験をそのまま受け取る行為』だとするならば、活字による読書は『自分の頭の中で体験を組み立てる行為』です。
時間も体力も使いますが、その分、一冊の濃縮された世界を長く楽しめ、登場人物の容姿や風景が「自分だけのもの」として脳内に立ち上がっていく。そこに効率や「年間何百冊読んだ」といった数字のマウントはありません。
「読書に意味はあるのか?」という問いに対して、私はあえて条件付きで『ない』と答えたいと思っています。意味を求めず、ただ読書でしか得られない体験に触れてみる。それが後から思考の糧として繋がっていく──そのくらいの距離感が、一番心地よいのではないでしょうか。
澤 哲也
拙作『私にとっての読書って』は以下より読めます。
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